学研全訳古語辞典 |
な-げ・なり 【無げなり】
活用{なら/なり・に/なり/なる/なれ/なれ}
①
なさそうだ。
出典枕草子 うらやましげなるもの
「思ふ事なげにて歩みありく人見るこそ、いみじううらやましけれ」
[訳] 心配することがなさそうに歩きまわる人を見るのは、たいそううらやましいことだ。
②
いいかげんだ。
出典後撰集 恋四
「言の葉はなげなるものといひながら」
[訳] 言葉は誠意がなくいいかげんなものだとはいうものの。
参考
②は「なげの」の形で用いることが多く、「かりそめの」「とおりいっぺんの」の意味。
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