学研全訳古語辞典 |
も・ゆ 【燃ゆ】
活用{え/え/ゆ/ゆる/ゆれ/えよ}
①
火が燃える。陽炎(かげろう)が立ちのぼることや、蛍が光を放つことなどを見立てていうこともある。
出典古事記 履中
「陽炎(かぎろひ)のもゆる家群(いへむら)」
[訳] かげろうの立ちのぼっている家々。
②
火が燃え盛るように心が高ぶる。
出典万葉集 二九三二
「心にはもえて思へどうつせみの人目を繁(しげ)み妹(いも)に逢(あ)はぬかも」
[訳] 心では燃えるように激しく高ぶって思うけれど、世間の人の目がうるさいのであの娘に会わないでいることだ。
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