学研全訳古語辞典 |
かた-は 【片端】
①
不完全なこと。欠点。
出典源氏物語 藤袴
「三つ四つがこのかみは、殊(こと)なるかたはにもあらぬを」
[訳] 三歳か四歳の年長は格別の欠点でもないのに。
②
身体に障害のあること。
③
不都合なこと。不体裁であること。
⇒かたはなり。
出典源氏物語 末摘花
「あなかたはと見ゆるものは」
[訳] ああ不体裁だなあと見られるものは。
かた-はし 【片端】
①
(ものの)一方の端。片端。
②
(物事の)一部分。一端。
出典源氏物語 横笛
「かたはしをかき鳴らして」
[訳] (曲の)一部分を弾き鳴らして。
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