学研全訳古語辞典 |
たち-なら・ぶ 【立ち並ぶ】
活用{ば/び/ぶ/ぶ/べ/べ}
①
立って並ぶ。並ぶ。
出典平家物語 九・一二之懸
「熊谷(くまがへ)親子は、中を割られじと、たちならんで」
[訳] 熊谷親子は敵に割り込まれまいと並んで。
②
匹敵する。肩を並べる。同じほどになる。
出典竹取物語 かぐや姫の昇天
「わが丈(たけ)たちならぶまで養ひ奉りたるわが子を」
[訳] 私の背丈と同じほどになるまで養い申し上げたわが子を。
活用{べ/べ/ぶ/ぶる/ぶれ/べよ}
同等に扱う。同一視する。
出典源氏物語 玉鬘
「さりとも、明石(あかし)の並(なみ)には、たちならべ給(たま)はざらまし」
[訳] それでも明石の上なみには同等に扱いなさらないだろう。
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