学研全訳古語辞典 |
たち-おく・る 【立ち後る・立ち遅る】
活用{れ/れ/る/るる/るれ/れよ}
①
遅れる。
出典更級日記 かどで
「国にたちおくれたる人々待つとて、そこに日を暮らしつ」
[訳] 国府に残って(出発が)遅れている人々を待つといって、そこで一日すごした。
②
死におくれる。
出典源氏物語 若紫
「むつましかるべき人にもたちおくれ侍(はべ)りにければ」
[訳] 仲むつまじくあるはずの母にも死におくれましたので。
③
劣る。ひけをとる。
出典源氏物語 帚木
「学問をも遊びをも、もろともにして、をさをさたちおくれず」
[訳] 学問も遊びもいっしょにして、少しもひけをとらず。◆「たち」は接頭語。
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