学研全訳古語辞典 |
きょう 【興】
①
おもしろみ。興趣。興味。
出典竹取物語 燕の子安貝
「をかしき事にもあるかな。…きょうあること申したり」
[訳] おもしろいことだなあ。…興味あることを言ってくれた。
②
その場の戯れ。座興。
出典徒然草 一七五
「酒を勧めて、強(し)ひ飲ませたるをきょうとする事」
[訳] 酒を勧めて、無理に飲ませているのをその場の戯れとすることは。
③
漢詩の「六義(りくぎ)」の一つ。事物に感じて感興を述べるもの。六義を和歌に応用して、和歌の六義の一つともし、『古今和歌集』の仮名序では「たとへうた」を当てている。
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