学研全訳古語辞典 |
くる-め・く 【転めく・眩く】
活用{か/き/く/く/け/け}
①
くるくると回る。
出典宇治拾遺 一三・一二
「こまつぶりのやうにくるめきて」
[訳] こまのようにくるくると回って。
②
〔多く「目くるめく」の形で〕目まいがする。
出典徒然草 一〇九
「目くるめき、枝危ふきほどは」
[訳] (高い木に登り)目まいがし、枝が(折れそうで)危ない間は。
③
あわてて騒ぎまどう。騒がしく立ち回る。
出典宇治拾遺 三・二
「『あな、あさまし』と言ひてくるめきける程に」
[訳] 「まあ、あきれたことだ」と言って、あわてて騒ぎまどっていた間に。
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