学研全訳古語辞典 |
よ・く 【避く】
活用{か/き/く/く/け/け}
さける。よける。
出典後撰集 秋下
「秋風に誘はれ渡る雁(かりがね)は物思ふ人の宿をよかなむ」
[訳] 秋風にさそわれて渡るかりは、もの思いにふける人の家をよけてほしい。
活用{き/き/く/くる/くれ/きよ}
[一]に同じ。
出典古今集 春下
「吹く風にあつらへつくるものならばこの一本(ひともと)はよきよと言はまし」
[訳] もし吹く風に希望が言えるものならば、この一本の桜はよけよと言うだろうに。
参考
上代は上二段活用のみ。後に、上二段・四段活用が並用され、中世以降は下二段活用が用いられた。
避くのページへのリンク |