学研全訳古語辞典 |
かくれ 【隠れ】
①
人目につきにくいこと。人に知られないこと。
出典落窪物語 二
「つひにかくれあるべき事かは」
[訳] 結局人に知られないでいられようか、いや知られる。
②
人目につきにくい所。物陰。
出典徒然草 三二
「物のかくれよりしばし見ゐたるに」
[訳] 物の陰からしばらく見続けていると。
③
〔「御かくれ」の形で〕お亡くなりになること。▽高貴な人の死をいう言葉。
出典平家物語 六・小督
「遂(つひ)におんかくれありけるとぞきこえし」
[訳] ついにお亡くなりになったという話だった。
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