学研全訳古語辞典 |
くずおる 【頽る】
⇒くづほる
くづ-ほ・る 【頽る】
活用{れ/れ/る/るる/るれ/れよ}
①
(肉体的に)衰える。
出典源氏物語 少女
「老いねど、くづほれたる心地ぞするや」
[訳] 年をとったのではないが、体の衰えた気持ちがするなあ。
②
(精神的に)気がくじける。気落ちする。
出典源氏物語 桐壺
「我亡くなりぬとて、口惜しう思ひくづほるな」
[訳] 私が亡くなったとしても、がっかりして気がくじけてはならない。
くづ・る 【崩る・頽る】
活用{れ/れ/る/るる/るれ/れよ}
①
砕けて壊れる。整ったものが乱れる。崩れる。
②
(集まっていた人々が)一度に散る。
出典大鏡 道長下
「居籠(ゐこ)めたりつる人も皆くづれ出(い)づるほどにまぎれて」
[訳] ぎっしり詰まって座っていた人たちも皆一度に散って出てくるのにまぎれて。
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