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かたしの意味

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学研全訳古語辞典

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かた・し 【固し・堅し】

形容詞ク活用

活用{(く)・から/く・かり/し/き・かる/けれ/かれ}


かたい。▽力を加えても形が変わらないようす。


出典源氏物語 行幸


「かたき巌(いはほ)も、沫雪(あはゆき)になし給(たま)うつべき御気色(けしき)なれば」


[訳] かたい岩も、あわ雪のようにしてしまいなさるにちがいないごようすなので。


かたい。▽物が動かないようす。


出典落窪物語 一


「中隔ての障子をあけ給(たま)ふに、かたければ」


[訳] 中仕切りの障子をお開けになると、かたいので。


堅固だ。厳重だ。


出典今昔物語集 一一・一一


「城かたく築き込めて」


[訳] 城を堅固に築いて。


厳しい。しっかりしている。強い。


出典源氏物語 明石


「后(きさき)のかたく諫(いさ)め給(たま)ふに」


[訳] お后が厳しくお諫めになるが。


堅苦しい。ぎこちない。


出典源氏物語 行幸


「いとわりなうしじかみ、ゑり深う、強う、かたう書き給(たま)へり」


[訳] とてもひどくちぢこまって、彫り込んだように深く強く、堅苦しくお書きになっている。◇「かたう」はウ音便。



かたし 【片し】

名詞

対になっているものの片方。



かた・し 【難し】

形容詞ク活用

活用{(く)・から/く・かり/し/き・かる/けれ/かれ}


難しい。困難だ。


出典徒然草 一〇九


「鞠(まり)もかたきところを蹴(け)いだしてのち」


[訳] 蹴鞠(けまり)でも難しいところをうまくけりだしたあと。


めったにない。


出典源氏物語 桐壺


「なずらひに思(おぼ)さるるだに、いとかたき世かな」


[訳] (更衣に)匹敵する人と(帝(みかど)が)自然にお思いなさる人さえ、まずめったにないこの世であるよ。








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