学研全訳古語辞典 |
ありまやま…
分類和歌
出典百人一首
「有馬山(ありまやま)猪名(ゐな)の笹原(ささはら)風吹けばいでそよ人を忘れやはする」
出典後拾遺集 恋二・大弐三位(だいにのさんみ)
[訳] 有馬山から猪名の笹原に風が吹くと、そよそよと音がするけれど、さあそれですよ、(揺(ゆ)れて心もとないのはあなたの方で)私があなたを忘れましょうか、忘れはしませんよ。
鑑賞
足が遠のいている男から、お前の心がおぼつかないと言ってよこしたのに応(こた)えた歌。作者は紫式部(むらさきしきぶ)の娘。
有間山
分類地名
歌枕(うたまくら)。今の兵庫県神戸市の六甲山北側にある有馬温泉付近の山々。「有馬山」とも書く。
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