学研全訳古語辞典 |
あわゆきの…
分類和歌
「沫雪のほどろほどろに降りしけば奈良の都し思ほゆるかも」
出典万葉集 一六三九・大伴旅人(おほとものたびと)
[訳] 泡のようにとけやすい雪が降って地上にまだらに積もると、奈良の都がひたすら思われることだなあ。
鑑賞
大伴旅人が大宰府(だざいふ)在任中に都を懐かしんで詠んだもの。「都し」の「し」は強意の副助詞。
あわゆき-の 【沫雪の・泡雪の】
分類枕詞
泡のように消えやすいことから「消(け)」にかかる。
出典万葉集 一六六二
「あわゆきの消(け)ぬべきものを」
[訳] 沫雪のように消え去ってしまうはずであったのに。
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