学研全訳古語辞典 |
いまし・む 【戒む・警む】
活用{め/め/む/むる/むれ/めよ}
①
教えさとす。注意する。しかる。
出典枕草子 故殿の御服のころ
「ありし暁の事いましめらるるは」
[訳] あの明け方のことをご注意なさるのだよ。
②
禁じる。
出典栄花物語 花山たづぬる中納言
「かやうの事はいましめたるこそよけれ」
[訳] このようなことは禁じているのがよいのだ。
③
縛る。罰する。
出典古本説話集 四四
「罪にまかせて重く軽くいましむることあり」
[訳] 罪によって重くあるいは軽く罰することがある。
④
用心する。▽自分に対して注意させる意から自動詞的に用いる。
出典徒然草 九
「自らいましめて恐るべく慎むべきは、この惑ひなり」
[訳] 自ら用心して恐れ慎まなければならないのは、この迷いである。
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