学研全訳古語辞典 |
うち-な・く 【打ち泣く】
活用{か/き/く/く/け/け}
声をあげて泣く。ふっと涙をこぼす。泣く。
出典源氏物語 若紫
「またゐたる大人、『げに』とうちなきて」
[訳] もう一人(そこに)座っていた年配の女房が、「本当に、まあ」とふっと涙をこぼして。◆「うち」は接頭語。
うち-な・く 【打ち鳴く】
活用{か/き/く/く/け/け}
(鳥などが)鳴く。急に鳴く。
出典源氏物語 蛍
「郭公(ほととぎす)など必ずうちなきけむかし」
[訳] (五月の夜の空では)ほととぎすなどもきっと鳴いたことだろうよ。◆「うち」は接頭語。
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