学研全訳古語辞典 |
うら-
〔多く形容詞や形容詞の語幹に付けて〕心の中で。心から。何となく。「うら悲し」「うら寂し」「うら恋し」
うら 【占・卜】
占い。事の成否・吉凶を、知覚できる事象として現れた神意によって判断すること。
うら 【心】
心。内心。
うら 【末】
草木の枝や葉の先端。枝先。こずえ。
うら 【浦】
①
入り江。海・湖・池などの湾曲して陸地に入り込んだ所。
②
海辺。①に沿った一帯の土地。
出典新古今集 秋上
「見渡せば花も紅葉もなかりけりうらの苫屋(とまや)の秋の夕暮れ」
[訳] ⇒みわたせばはなももみぢも…。
うら 【裏】
①
内側。内部。
出典万葉集 三七五〇
「天地(あめつち)のそこひのうらに吾(あ)がごとく君に恋ふらむ人は実(さね)あらじ」
[訳] 天の果て地の底の(その)内側までに、どこにも私のようにあなたに恋するであろう人は決していないだろう。
②
表に現れない内容・意味。
③
裏面。裏。
④
(衣服の)裏地。
⑤
連歌(れんが)・俳諧(はいかい)で、二つ折りの懐紙の裏面。また、そこに書かれた句。[反対語]①~⑤表(おもて)。
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