学研全訳古語辞典 |
くら・ぶ 【比ぶ・較ぶ・競ぶ】
活用{べ/べ/ぶ/ぶる/ぶれ/べよ}
①
比べる。比較する。
出典拾遺集 恋二
「逢(あ)ひ見ての後(のち)の心にくらぶれば」
[訳] ⇒あひみての…。
②
(優劣を)競(きそ)う。争う。
出典宇津保物語 祭の使
「一番に式部卿(しきぶきやう)の宮、右の大臣(おとど)くらべ給(たま)ひ、大臣勝ち給ふ」
[訳] 最初に式部卿の宮と右大臣とが競いなさり、右大臣がお勝ちになる。
③
(互いに)心を通わせ合う。つき合って親しくする。
出典土佐日記 一二・二一
「年ごろ、よくくらべつる人々なむ別れがたく思ひて」
[訳] 長年の間、よくつき合って親しくしていた人々は別れにくいことだと思って。
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