学研全訳古語辞典 |
くれ
だれだれ。なになに。なにがし。▽「何」と並べ用いて、不明・不定の人や事物をさす。
出典源氏物語 少女
「何の親王(みこ)、くれの源氏」
[訳] (琵琶(びわ)の名手は)何とかの親王、なになにの源氏。
くれ 【呉】
①
呉(ご)の国。中国の春秋時代、長江の南にあった。
②
中国。
くれ- 【呉】
〔名詞の前に付いて〕呉(ご)の国、または、中国から渡来したという意を添える。「くれ竹」「くれ織(はとり)」
くれ 【来れ】
動詞「来(く)」の已然形。
出典古今集 春上
「春くればかりかへるなり」
[訳] 春が来ると雁(かり)は(北へ)帰るのだ。
くれ 【榑】
①
皮が付いたままの、加工していない木材。
②
薄板。屋根を葺(ふ)くためなどに用いる。
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