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こわづくるの意味

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学研全訳古語辞典

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こわ-づく・る 【声作る】

自動詞ラ行四段活用

活用{ら/り/る/る/れ/れ}


改まった声を出す。作り声をする。


出典源氏物語 花散里


「さきざきも聞きし声なれば、こわづくり気色(けしき)取りて」


[訳] 前々にも聞いた声なので、改まった声を出しようすをみて。


(相手の注意を促すために)声や咳(せき)で合図をする。


出典源氏物語 浮舟


「こわづくり給(たま)へば、貴(あて)なる咳(しはぶき)と聞き知りて」


[訳] (匂宮(におうのみや)が)せきばらいしなさると、(右近は)上品なせきばらいだと聞きわけて。


(警戒や魔よけなどのために)声をあげる。ことさらに声をたてる。


出典源氏物語 夕顔


「随身(ずいじん)も、弦打(つるう)ちして絶えずこわづくれ」


[訳] 供の者も弓の弦を鳴らして、絶えず(警戒の)声をあげよ。








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