学研全訳古語辞典 |
せき-あ・ぐ 【咳き上ぐ】
活用{げ/げ/ぐ/ぐる/ぐれ/げよ}
息がつまってむせかえる。涙などがこみあげる。
出典源氏物語 葵
「にはかに例の御胸をせきあげて」
[訳] 急にいつものようにお胸に息がつまってむせかえって。
せき-あ・ぐ 【塞き上ぐ・堰き上ぐ】
活用{げ/げ/ぐ/ぐる/ぐれ/げよ}
流れをせき止めて、水かさが増すようにする。
出典万葉集 一六三五
「佐保川の水をせきあげて植ゑし田を刈る早飯(わさいひ)は独りなるべし」
[訳] 佐保川の流れをせき止めて、水かさが増すようにして植えた、その田を刈り取って炊いた早稲(わせ)の飯を食べるのは、きっと一人だろう。
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