学研全訳古語辞典 |
そそ・る
活用{ら/り/る/る/れ/れ}
①
心が浮つく。そわそわする。
出典好色一代女 浮世・西鶴
「もたれかかれば、この親仁(おやぢ)そそり出(い)だして」
[訳] もたれかかると、この親父はそわそわしだして。
②
浮かれ騒ぐ。ひやかして歩く。
出典女殺油地獄 浄瑠・近松
「まだ肌寒き川風を、酒にしのぎてそそり行く」
[訳] まだ肌寒い川風を、酒で(体を温ため)しのいで浮かれ騒いで行く。
活用{ら/り/る/る/れ/れ}
(物を)揺り動かす。
出典神楽歌 早歌
「揺すり上げよそそり上げ」
[訳] 揺すって上げよ、揺すり動かして上げ。
そそ・る 【聳る】
活用{ら/り/る/る/れ/れ}
そびえ立つ。そびえる。
出典万葉集 四〇〇三
「白雲の千重(ちへ)を押し別(わ)け天(あま)そそり高き立山」
[訳] 白雲が幾重にも重なったのを押し分けて、空に高くそびえ立つこの高い立山よ。
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