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ただなりの意味

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ただ・なり 【直なり・徒なり】

形容動詞ナリ活用

活用{なら/なり・に/なり/なる/なれ/なれ}


直接だ。じかだ。まっすぐだ。


出典万葉集 四九六


「み熊野(くまの)の浦の浜木綿(はまゆふ)百重(ももへ)なす心は思(も)へどただに逢(あ)はぬかも」


[訳] ⇒みくまのの…。


生地のままだ。ありのままだ。


出典源氏物語 宿木


「ただなる絹綾(きぬあや)など取り具し給(たま)ふ」


[訳] (染めていない)生地のままの模様のある絹織物をおそろえになられる。


普通だ。あたりまえだ。


出典枕草子 うらやましげなるもの


「ただなるところには目にもとまるまじきに」


[訳] (女の言葉は)普通の所では目にもとまるまいに。


何もせずにそのままである。何事もない。


出典源氏物語 藤裏葉


「ただに見過ぐさむこと惜しき盛りなるに」


[訳] 何もせずにそのまま見過ごしてしまうには惜しい花盛りなので。


むなしい。何の効果もない。


出典大鏡 道長上


「ただにて帰り参りて侍(はべ)らむは、証(さう)候(さぶら)ふまじきにより」


[訳] むなしく(手ぶらで)帰って参りましたとしたら、行ったという証拠がございますまいから。








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