学研全訳古語辞典 |
ち-また 【巷・岐・衢】
①
道の分岐点。分かれ道。辻(つじ)。
出典徒然草 二六
「路(みち)のちまたの分かれん事を嘆く人もありけんかし」
[訳] 道の分岐点が分かれることを嘆く人もいたそうだよ。
②
町中の道。街路。
出典今昔物語集 七・四二
「門の内の南北に大きなる一のちまたあり」
[訳] 門の内の南北の方向に大きな一つの街路がある。
③
所。場所。
出典太平記 七
「冥途(めいど)までも同じちまたに伴ふべし」
[訳] あの世までも同じ所へ連れて行こう。◆「道股(ちまた)」の意。
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