学研全訳古語辞典 |
つぎ 【次】
①
後に続くこと。後に続くもの。
出典徒然草 三八
「偏(ひとへ)に高き官(つかさ)・位を望むも、つぎに愚かなり」
[訳] ひたすら、高い官位を望むのも、(利益の追求に)続くものとして愚かなことだ。
②
一段低い地位。一段劣ること。
出典風姿花伝 三
「たとひ能は少しつぎなりとも」
[訳] たとえ能は一段劣ったものであっても。
③
次の間(ま)。控えの間。
④
宿場。宿(しゆく)。▽江戸時代、旅をするとき、馬や駕籠(かご)を中継する所。◇近世の用法。
つぎ 【継ぎ・続ぎ】
①
続くこと。続きぐあい。
出典万葉集 一〇九三
「巻向山(まきむくやま)はつぎのよろしも」
[訳] 巻向山は続きぐあいも好ましいことだ。
②
跡継ぎ。世継ぎ。
出典源氏物語 若菜上
「御つぎおはしまさぬを」
[訳] お世継ぎがいらっしゃらないのを。
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