学研全訳古語辞典 |
つら・し 【辛し】
活用{(く)・から/く・かり/し/き・かる/けれ/かれ}
①
薄情だ。冷淡だ。つれない。
出典土佐日記 二・一六
「いとはつらく見ゆれど、志はせむとす」
[訳] (留守番の人は)とても薄情にみえるけれど、お礼の贈り物はしようと思う。
②
たえがたい。苦痛だ。つらい。
出典源氏物語 桐壺
「命長さのいとつらう思ひ給(たま)へ知らるるに」
[訳] 命を長らえていることが、とてもたえがたく思われますのにつけても。◇「つらう」はウ音便。
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