学研全訳古語辞典 |
つ-・らむ
分類連語
①
〔「らむ」が現在の推量の意の場合〕…ているだろう。…たであろう。▽目の前にない事柄について、確かに起こっているであろうと推量する。
出典万葉集 一三二
「石見(いはみ)のや高角山(たかつのやま)の木この間まよりわが振る袖(そで)を妹(いも)見つらむか」
[訳] ⇒いはみのや…。
②
〔「らむ」が現在の原因・理由の推量の意の場合〕…たのだろう。▽目の前に見えている事実について、理由・根拠などを推量する。
出典古今集 恋二
「思ひつつ寝(ぬ)ればや人の見えつらむ夢と知りせば覚めざらましを」
[訳] ⇒おもひつつ…。
注意
「つ」はこの場合は、確述(強意)を表す。
なりたち
完了(確述)の助動詞「つ」の終止形+推量の助動詞「らむ」
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