学研全訳古語辞典 |
とき-め・く 【時めく】
活用{か/き/く/く/け/け}
①
時流に乗って栄える。もてはやされる。
出典枕草子 花の木ならぬは
「師走(しはす)のつごもりのみときめきて」
[訳] (新年の飾りにするゆずり葉は)十二月の末だけもてはやされて。
②
格別に目をかけられる。寵愛(ちようあい)を受けて栄える。
出典源氏物語 桐壺
「いとやむごとなききはにはあらぬが、すぐれてときめき給(たま)ふありけり」
[訳] それほど高貴な身分ではない方で、際だって帝(みかど)の寵愛を受けて栄えていらっしゃる方があった。◆「めく」は接尾語。
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