学研全訳古語辞典 |
と-か-や
分類連語
①
〔文中の場合〕…とかいう。
出典徒然草 一四一
「悲田院の尭連(げうれん)上人は、俗姓は三浦のなにがしとかや、双なき武者なり」
[訳] 悲田院の尭連上人は、出家前の俗人としての姓は三浦のだれそれとかいう、並ぶ者のいない武士である。
②
〔文末の場合〕…とかいうことだ。
出典徒然草 二七
「新院のおりゐさせ給(たま)ひての春、詠ませ給ひけるとかや」
[訳] 新院(=花園上皇)が退位あそばして(その年)の春、(歌を)お詠みになられたとかいうことだ。
なりたち
格助詞「と」+係助詞「か」+間投助詞「や」
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