学研全訳古語辞典 |
と-こそ
分類連語
①
〔文中に用いて〕…と。▽「と」の受ける内容を強める。
出典徒然草 一五
「能ある人、かたち良き人も、常よりはをかしとこそ見ゆれ」
[訳] (同行の)芸を身につけている人や、容貌(ようぼう)の美しい人も、(旅先で見ると)常日ごろよりずっとすばらしいと思えるものである。
②
〔文末に用いて〕…しろよ。…しろというのだ。▽動詞の命令形に付いて命令の意を強める。
出典安宅 謡曲
「いかに、これなる強力(がうりき)とまれとこそ」
[訳] おい、そこの強力、とまれというのだ。
なりたち
格助詞「と」+係助詞「こそ」
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