学研全訳古語辞典 |
とな・ふ 【唱ふ・称ふ】
活用{へ/へ/ふ/ふる/ふれ/へよ}
声に出して言う。声高に読み上げる。となえる。
出典平家物語 九・小宰相身投
「『南無(なむ)』ととなふる声ともに、海にぞ沈み給(たま)ひける」
[訳] 「南無」ととなえる声とともに、海にお沈みになった。
とな・ふ 【調ふ・整ふ】
活用{へ/へ/ふ/ふる/ふれ/へよ}
一つにそろえる。ととのえる。集中させる。
出典枕草子 殿上の名対面こそ
「耳をとなへて聞くに」
[訳] 耳(の神経)を集中させて聞くと。
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