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とりあへずの意味

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学研全訳古語辞典

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とりあへ-ず 【取り敢へず】

副詞

あっという間に。たちまち。


出典源氏物語 須磨


「高潮といふものになむ、とりあへず人そこなはるるとは聞けど」


[訳] 高潮というものに、たちまち人が危害を加えられるとは聞くけれど。


(ほかの事はさておいて)即座に。すぐさま。


出典徒然草 一〇七


「女の物言ひかけたる返り事、とりあへずよきほどにする男は、ありがたきものぞ」


[訳] 女がものを言いかけた返事を、即座によい程度にする男は、めったにないものだ。


参考

下二段動詞「とりあふ」の未然形に打消の助動詞「ず」の連用形が付いて一語化した語。「取る(べき)ものも取りきれないで」が本来の意で、何かほかの事をする間もなく即座に次の反応を示すことにいう。現代語はの意味だけ。








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