学研全訳古語辞典 |
なり-・けり
分類連語
①
〔「けり」が過去を表す場合〕…であった。…だったそうだ。
出典伊勢物語 六五
「在原(ありはら)なりける男の、まだいと若かりけるを」
[訳] 在原氏であった男で、まだとても若かったのを。
②
〔「けり」が詠嘆を表す場合〕…であったのだなあ。…であるなあ。
出典源氏物語 桐壺
「限りとて別るる道の悲しきにいかまほしきは命なりけり」
[訳] ⇒かぎりとて…。◆和歌に現れる「なりけり」は②の場合が多い。
なりたち
断定の助動詞「なり」の連用形+過去の助動詞「けり」
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