学研全訳古語辞典 |
なん-と 【何と】
①
どう。どのように。▽疑問の意を表す。
出典平家物語 二・教訓状
「縦(たと)ひ人なんと申すとも」
[訳] たとえ人がどのように言っても。
②
どうして(…か、いや、…ない)。▽反語表現に用いる。
出典附子 狂言
「なんと食ふことがなるものか」
[訳] どうして食べることができるものか、いやできない。
ねえ。どうだ。▽人に問いかけたり、同意を求めるときに発する語。
出典神鳴 狂言
「『なんと取ったか』『なかなか、取りました』」
[訳] 「どうだ取ったか」「もちろん、取りました」。
参考
「なにと」の変化した語。
なん-と 【南都】
①
京都を「北都」と呼ぶのに対する奈良の別名。「南京(なんきやう)」とも。
②
比叡山(ひえいざん)延暦寺(えんりやくじ)を「北嶺(ほくれい)」と呼ぶのに対する奈良の興福寺の別名。
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