学研全訳古語辞典 |
なん
「なむ」に同じ。◆中古の中ごろから係助詞「なむ」の「む」を「ん」と発音したことから「なん」と表記されるようになったもの。⇒なむ(係助詞)
なん
「なむ」に同じ。◆中古の中ごろから終助詞「なむ」の「む」を「ん」と発音したことから「なん」と表記されるようになったもの。⇒なむ(終助詞)
な-・ん
分類連語
「なむ」に同じ。◆中古の中ごろから連語「なむ」の「む」を「ん」と発音したことから「なん」と表記されるようになったもの。⇒なむ(連語)
なん 【何】
「なに」に同じ。◆「なに」の変化した語。
なん 【難】
①
難点。欠点。短所。おちど。
出典徒然草 三三
「『いづくもなんなし』とて」
[訳] 「どこにも欠点がない」といって。
②
非難。難くせ。
出典去来抄 先師評
「尚白(しやうはく)がなん当たらず」
[訳] 尚白(=俳人の名)の非難は適当ではない。
③
わざわい。災難。
出典徒然草 一四六
「おのれ、もし兵仗(ひやうぢやう)のなんやある」
[訳] 私には、ひょっとして武器によるわざわいがありはしないか。
④
困難。苦労。
出典奥の細道 日光
「かつは羇旅(きりよ)のなんをいたはらんと」
[訳] 一方では旅の苦労を慰めようと。
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