学研全訳古語辞典 |
ふ-しゃう 【不祥】
①
縁起の悪いこと。不吉なこと。
出典蜻蛉日記 中
「さきざきの御ふしゃうは、いかでことなかるべく祈り聞こえむ」
[訳] 将来のご不幸災難はなんとか無事にすむようにお祈り申し上げましょう。
②
不運。不幸。
出典世間胸算用 浮世・西鶴
「かかる盗み心のある鼠(ねずみ)を宿しられたるふしゃうに」
[訳] このように盗み心のあるねずみに住みつかれてしまった不運に。
ふ-しゃう 【不請】
①
仏・菩薩(ぼさつ)が、人々から請い求められなくても、その慈悲をもって救いの手をさしのべること。◇仏教語。
②
自分から請い望まないこと。我慢すること。◇「不承」とも書く。
ふ-しゃう 【府生】
「六衛府(ろくゑふ)」の役職で、四等官の下の役人。
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