学研全訳古語辞典 |
もど・く
活用{か/き/く/く/け/け}
①
張り合う。また、張り合っていかにもそれらしく振る舞う。まねる。似せる。
出典宇津保物語 俊蔭
「この七歳(ななとせ)なる子、父をもどきて、高麗人(こまうど)と文(ふみ)を作り交はしければ」
[訳] この七歳になる子どもは、父親をまねて、高麗の人と漢詩を作り交換したので。
②
非難する。悪口を言う。
出典枕草子 思はむ子を
「『ねぶりをのみして』などもどかる」
[訳] 「眠ってばかりいて」などと非難される。
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