学研全訳古語辞典 |
ゆめ-の-うきはし 【夢の浮き橋】
分類連語
①
夢の中で、思う人のもとへ通う道。夢の中の通い路。
出典莬玖波集
「逢(あ)ふことはまたいつかはと思ふにも涙にかへるゆめのうきはし」
[訳] 会うのはまたいつのことかと思うと、覚めた後は涙にぬれる夢の通い路であるよ。
②
はかない夢。転じて、はかないことのたとえ。
出典新古今集 春上
「春の夜のゆめのうきはしとだえして峰に別るる横雲の空」
[訳] ⇒はるのよのゆめのうきはし…。
参考
『源氏物語』の最終巻の巻名に用いられて以来、この語は、比喩(ひゆ)的なさまざまの意をもって用いられる。
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