学研全訳古語辞典 |
くだり 【下り】
①
(高い所から)下ること。また、流れの上(かみ)から下(しも)へ行くこと。
②
ある時刻(時間帯)の終わりごろ。
出典宇治拾遺 一一・九
「申(さる)のくだりになり候ひにたり」
[訳] 申の刻の終わりごろになってしまいました。
③
都から地方に行くこと。下向(げこう)。
出典源氏物語 賢木
「斎宮の御くだり近うなりゆくままに」
[訳] 斎宮の(伊勢への)ご下向が近づいてくるにつれて。
④
(京都で)北から南へ行くこと。▽内裏(だいり)が北にあることからいう。
出典義経記 三
「堀河をくだりに行きければ」
[訳] 堀河から南に行くと。
おり 【降り・下り】
動詞「おる」の未然形・連用形。
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