学研全訳古語辞典 |
おり-のぼ・る 【下り上る】
活用{ら/り/る/る/れ/れ}
①
おりたりのぼったりする。
出典竹取物語 竜の頸の玉
「この国の海山より、竜はおりのぼるものなり」
[訳] この国の海や山から、竜はおりたりのぼったりするものである。
②
参上したり退出したりする。
出典紫式部日記 寛弘七・一・一
「おりのぼらせ給(たま)ふ儀式」
[訳] 参上したり退出したりなさる儀式。
③
(都と地方の間を)往復する。
出典平家物語 七・玄肪
「広嗣(ひろつぐ)は肥前の松浦より都へ一日におりのぼる馬を持ちたりけり」
[訳] 広嗣は肥前の国の松浦から都へ一日で往復する馬を持っていた。
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