学研全訳古語辞典 |
よそ-よそ・なり 【余所余所なり】
活用{なら/なり・に/なり/なる/なれ/なれ}
①
無関係だ。血縁関係がない。
出典源氏物語 浮舟
「よそよそにてあしくも良くもあらむはいかがはせむ」
[訳] (女二の宮と浮舟とは)血縁関係がないので悪かろうがよかろうがどうしようもない。
②
離れ離れだ。別々だ。
出典源氏物語 須磨
「なほ一二日(ひとひふつか)の程、よそよそに明かし暮らす折だに」
[訳] ほんの一日か二日の間、別々に日々を過ごすときでさえ。
③
疎遠だ。よそよそしい。
出典今昔物語集 一七・四四
「僧よそよそにて衣などを隔て、寝けれども」
[訳] 僧はよそよそしくして着物などで間を仕切って寝たけれども。
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