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口惜しの意味

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くちおし 【口惜し】

⇒くちをし



くち-を・し 【口惜し】

形容詞シク活用

活用{(しく)・しから/しく・しかり/し/しき・しかる/しけれ/しかれ}


残念だ。がっかりする。


出典紫式部日記 消息文


「くちをしう、男子(をのこご)にて持たらぬこそ幸ひなかりけれ」


[訳] 残念なことに、(この娘が)男子でないのが、幸運でなかったのだ。◇「くちをしう」はウ音便。


不本意だ。はがゆい。不満だ。惜しい。


出典源氏物語 若紫


「『雀(すずめ)の子を犬君(いぬき)が逃しつる。伏籠(ふせご)のうちに籠(こ)めたりつるものを』とて、いとくちをしと思へり」


[訳] 「すずめの子を犬君(=童女の名)が逃がしてしまったの。伏籠の中にとじこめていたのになあ」と、ひどく惜しいと思っている。


情けない。つまらない。感心しない。


出典徒然草 一九一


「『夜に入りてものの映えなし』と言ふ人、いとくちをし」


[訳] 「夜になっては物の見ばえがしなくなる」と言う人は、とても情けない。








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