学研全訳古語辞典 |
あ・ふ 【合ふ】
活用{は/ひ/ふ/ふ/へ/へ}
①
調和する。似合う。
出典枕草子 二月つごもり頃に
「げに今日の気色(けしき)にいとようあひたるも」
[訳] 本当に今日の気分にぴったり似合っているにつけても。
②
一つになる。一致する。
出典源氏物語 若紫
「この夢あふまで、また、ひとにまねぶな」
[訳] この夢が(事実と)一致するまでは、決して、だれにも言うな。
活用{は/ひ/ふ/ふ/へ/へ}
〔動詞の連用形に付いて〕みなで…する。互いに…し合う。
出典伊勢物語 九
「限りなく遠くも来にけるかなとわびあへるに」
[訳] この上もなく遠くまでもまあ来てしまったものだなあと、互いに嘆き合っていると。
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