学研全訳古語辞典 |
こころ-ながら 【心ながら】
分類連語
①
われながら。勝手な考えながら。
出典源氏物語 夕顔
「こころながらも、少し移ろふことあらむこそ、あはれなるべけれ」
[訳] 勝手な考えながらも、少し気持ちが(他の女性へ)移る事のあるほうが(夕顔に)心ひかれるにちがいない。
②
その心のままで。変わらない性格のままで。
出典伊勢物語 一六
「なほ昔よかりし時のこころながら」
[訳] 依然として昔栄えていたときの心のままで。
なりたち
名詞「こころ」+接続助詞「ながら」
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