学研全訳古語辞典 |
ふ・る 【振る】
活用{ら/り/る/る/れ/れ}
①
揺り動かす。
出典万葉集 二〇
「野守(のもり)は見ずや君が袖(そで)ふる」
[訳] ⇒あかねさす…。
②
(神霊を)移す。(神輿(みこし)を)担ぎ動かす。
出典大鏡 道長上
「大和の国三笠(みかさ)山にふり奉りて」
[訳] 大和国の三笠山に神霊を移し申し上げて。
③
すげなくする。
出典好色一代男 浮世・西鶴
「はじめの高雄に三十五までふられ」
[訳] 初代の高雄大夫に三十五度までもすげなくされて。
④
入れ換える。振り替える。
出典去来抄 先師評
「『行く春』は『行く歳(とし)』にも、ふるべし」
[訳] (この句の)「行く春」は「行く歳」にも入れ換えることができるだろう。
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