学研全訳古語辞典 |
あさ-はか・なり 【浅はかなり】
活用{なら/なり・に/なり/なる/なれ/なれ}
①
奥深くない。
出典枕草子 五月の御精進のほど
「廊めきて端ぢかにあさはかなれど」
[訳] (全体が)渡り廊下みたいで外に近くて奥深くない(貧弱な感じである)が。
②
思慮が足りない。
出典源氏物語 朝顔
「あさはかなる筋などもて離れ給(たま)へりける人の御心を」
[訳] 思慮が足りない方面(=浮気)などは、全く見向きもなさらなかった人の御心なのに。
③
重大でない。取るに足りない。
出典源氏物語 須磨
「あさはかなることにかかづらひてだに」
[訳] 取るに足りないことにかかわりを持っただけでも。
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