語らひ

学研全訳古語辞典

かたらひ 【語らひ】

名詞

① 親しく語り合うこと。また、話し合うこと。

出典 古事記伝

「初めの意は…夫婦の間のかたらひを言ひて」

[訳] 初めのほうの解釈では…夫婦間の（愛の）語らいを言うのであって。

② 夫婦の契りを結ぶこと。男女の仲。

出典 源氏物語 松風

「ただ、あだに打ち見る人の、浅はかなるかたらひにだに」

[訳] 単に浮気心で会う男女の、浅薄な男女の仲でさえ。

③ 勧誘。説得して仲間に引き入れること。