学研全訳古語辞典 |
きえ-かへ・る 【消え返る】
活用{ら/り/る/る/れ/れ}
①
すっかり消えてしまう。
出典蜻蛉日記 上
「定めなくきえかへりつる露よりも」
[訳] はかなくすっかり消えてしまった露よりも。
②
死ぬほど強く思いつめる。
出典古今集 恋二
「わが宿の菊の垣根に置く霜の(=序詞(じよことば))きえかへりてぞ恋しかりける」
[訳] わが家の菊の垣根におく霜が、日に当たるとすぐに消えてしまうように、あなたのことを死ぬほど強く恋しく思いつめていることだ。
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