学研全訳古語辞典 |
ほろ・ぶ 【滅ぶ・亡ぶ】
活用{び/び/ぶ/ぶる/ぶれ/びよ}
①
なくなる。滅びる。消滅する。破滅する。
出典平家物語 一・祇園精舎
「たけき者も遂(つひ)にはほろびぬ、偏(ひとへ)に風の前の塵(ちり)に同じ」
[訳] 勢いが盛んな者も最後には滅びてしまう、まったく風の前の塵と同じである。
②
亡くなる。死ぬ。
出典宇津保物語 俊蔭
「父・母ほろびて」
[訳] (私の)父母は亡くなって。
③
落ちぶれる。衰えすたれる。
出典枕草子 したり顔なるもの
「『いと異様(ことやう)にほろびて侍(はべ)るなれば』など言ふも」
[訳] 「とても普通並みでなく、(地方へ)落ちぶれるのでございますから」などと言うのも。
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