学研全訳古語辞典 |
こも・る 【籠る・隠る】
活用{ら/り/る/る/れ/れ}
①
入る。囲まれている。包まれている。
出典古事記 景行
「たたなづく青垣(あをがき)山ごもれる倭(やまと)しうるはし」
[訳] ⇒やまとは…。
②
閉じこもる。引きこもる。
出典伊勢物語 四五
「死にければ、つれづれとこもり居(を)りけり」
[訳] (女が)死んだので、(男は)しみじみとものさびしく引きこもっていた。
③
隠れる。ひそむ。
出典古今集 春上
「春日野(かすがの)は今日(けふ)はな焼きそ若草のつまもこもれり我もこもれり」
[訳] ⇒かすがのは…。
④
寺社に泊りこむ。参籠(さんろう)する。
出典更級日記 物語
「親の太秦(うづまさ)にこもりたまへるにも、異事(ことごと)なくこのことを申して」
[訳] 親が太秦(の広隆寺)に参籠しなさったときにも(お供をして)、ほかの事は何もなくこのことばかりをお願いして。
籠るのページへのリンク |