学研全訳古語辞典 |
も 【裳】
①
上代、女性が腰から下を覆うようにまとった衣服。「裙(くん)」とも。◇「裙」とも書く。
②
平安時代、成人した女性が正装のときに、最後に後ろ腰につけて後方へ長く引き垂らすようにまとった衣服。多くのひだがあり、縫い取りをして装飾とした。
出典竹取物語 かぐや姫の生ひ立ち
「よき程なる人になりぬれば、…髪上げさせ、も着す」
[訳] (かぐや姫が)一人前の大人になったので、…髪上げをさせ、裳を着せる。
③
僧が、腰から下にまとった衣服。
参考
②の用例は、平安時代の貴族の女子の成人の儀式である「髪上(かみあ)げ」と「裳着(もぎ)」をいっている。⇒もぎ
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